令和4年度(2022)冬期

「九谷のカタチ」飾皿~皿の形をした絵画~

令和5年1月18日(水)~4月10日(月)

 九谷焼は非常に装飾性の高い焼き物として知られています。器として用いるだけではなく、棚に飾ったり壁に掛けるなどして、室内に彩りを添えることもできます。また、皿や壺等の器に描かれているため、絵画でありながら立体であるということを強く意識させます。
 今回展示の作品群も単なる平面ではなく深さを持つ皿の形の表面にイメージが展開しています。
 三次元としての奥行を持つ絵画ーそれが油彩画や日本画等の平面絵画作品と大きく異なる点といえるでしょう。
 皿の形状や見込面のカーブ、縁造りの工夫、直径と深さのバランス。そして、その表面に時に写実的に、時に大胆にデフォルメされて展開するイメージ。形と装飾が響き合うような作品を生み出そうとした再興九谷・江沼諸窯の先人達。その創意を今回展示の作品群から感じていただければ幸いです。

北山雲平
金彩梅ニ雉子飾皿
井上陶源
色絵松二鶴図飾皿
三代 上出喜山
色絵金彩桜樹図平鉢
小松砂丘 筆
色絵冨貴萬年飾皿
二代 西川愛石
色絵菱小文飾皿
山本重義
金彩雲鶴図飾皿