令和5年度(2023)春期

「江沼九谷の流れ」令和2年度~令和4年度の寄託品を中心に~コロナ禍を越えて~

令和5年4月12日(水)~7月3日(月)

 令和5年度第1回目となる今回は、新型コロナウィルスの感染が世界規模で拡大した令和2年度(2020年度)から4年度(2022年度)の間に寄託された作品を中心に展示します。
 「古九谷」が絶えて百数十年後の江戸時代後期、色絵磁器生産の炎は、当時の加賀・前田家の領内で再び熾りました。これを「古九谷」に対して「再興九谷」と呼びます。
 現在の石川県加賀市にあたる地域で復活した九谷焼は、当地の旧称を冠し「江沼九谷」と呼ばれ、多くの窯元や陶工を生み出し、現在に続く九谷焼の一翼を担うことになります。
 今回の展示により、再興九谷・江沼諸窯の多様性と、そこに底通する伝統の「流れ」を感じていただければ幸いです。

硲三彩亭(伊之助)
吸坂銚子
九谷本窯
金襴手鳳凰文鉢
矢口永寿
呉須赤絵中皿
中村翠恒
草花丸文酒壺(ニ)
二代 濱坂楓塘
色絵絵変皿(五)唐子
二代 滝口加全
彫文花器