令和4年度(2022)夏期

近代九谷の名工たち「陶工たちの繪画」

令和4年7月6日(水)~10月3日(月)

 今回の展示では、九谷焼陶工によって描かれた「絵」をご紹介します。
 「器」に描くこと、「紙」に描くこと、どちらも「描く」という点では同じですが、主に器の表面は三次元曲面であるのに対して、紙は基本的に平面、用いる画材も筆も異なりますし、何より「焼成」というプロセスを必要とするのか、しないのかという点で全く違うのです。
 陶工たちがどのような思いで、今回展示の「絵」を描いたのか、確認する術はもうありません。しかし、これらは単なる「器の絵付けの為のスケッチ」の域を超えています。もしかしたらそこに「器」や「紙」といった違いを超えた、彼らの「描くこと」に対する情熱が現れているのかもしれません。

下出梅仙
色紙「八重桜に玄鳥」
北出不二雄
色紙「鳥」
安達陶仙
色紙「白椿」
二代 濱坂楓塘
色紙「芙蓉に小禽」

下出梅仙
色紙「花菖蒲」
北出不二雄
色紙「人間萬事塞翁が馬」

下出梅仙
色紙「万歳」
下出梅仙
色紙「梅にうぐいす」