平成30年度(2018)春期

山本重義 追悼展

平成30年4月18日(水)~7月2日(月)

山本重義氏は昭和6年、山代温泉に生まれました。昭和21年、山代国民学校高等科を卒業後、陶芸の道を志し、地元の窯元・九谷美陶園の仕事に携わりながら、九谷焼の基礎を学ばれました。独立されてからは「九谷五彩と金彩から生まれる絢爛豪華な色彩感覚を現代に活かしたい」との思いから、煌びやかで格調高い作品を制作され、「古九谷」の流れを汲む「加賀九谷」の伝統に新たな領域を切り拓きました。
重義氏は九谷焼伝統工芸士や一級技能士でもあり、平成18年春の叙勲にて「瑞宝単光章」を拝受されました。その後も精力的に制作活動を続けられ、平成29年11月30日、86歳にて永眠されました。
今回の企画展では、重義氏の作品を展示することで、そのゆるぎない作陶人生を顕彰します。

金彩小紋 扇面図香炉
金彩小紋 富嶽図九角喰篭