平成29年度(2017)冬期

九谷のカタチ ~注ぐカタチ 飲むカタチ~

平成30年1月17日(水)~4月16日(月)

絵画性と装飾性に注目されがちな九谷焼ですが、器胎成形にも優れた技術と造形性が見られます。その成形技術とアイテムデザインに注目する「九谷のカタチ」シリーズ。今回は、「液体」を容れて「注ぐ」カタチと「飲む」カタチに注目します。
液体をスムーズに「注ぐ」ための器は、その使用場面と液体の種類に応じて様々な形状が工夫されます。また、「飲む」という行為は、人間が手に持ち唇に触れるという点から、器の持ちやすさや縁の造りに特に注意が払われます。
「酒器」と「茶器」を中心に展示する今回の作品群から、この二つの行為のためのデザインに込められた陶工たちの技術を感じていただければ幸いです。

九谷本窯 赤絵武者図急須
北出塔次郎
色絵梅花図盃 色絵胡蝶図盃
江沼九谷五作家酒器揃
初代滝口加全 交趾湯呑
初代中村秋塘 赤楽茶碗