平成28年度(2016)春期

江沼九谷の流れ ~幕末から明治、そして近代へ~

平成28年4月6日(水)~7月4日(月)

幕末、現在の加賀市にあたる旧江沼地方の九谷焼では、再興九谷・吉田屋窯や宮本屋窯によって蓄積された青手様式・赤絵細描様式の技法に加え、名工・永楽和全による京焼の技術とデザインの導入により現代の加賀九谷(江沼九谷)に繋がる技術的な礎が築かれようとしていました。それは、その後花開く近代以降の九谷焼の、まさに萌芽とも呼べる時代でした。幕末から明治、そして近代へ、それぞれの作品の放つ時代の鼓動を感じていただければ幸いです。

吉田屋窯 菊桐文水差(参考展示)
宮本屋窯 赤絵彩色金彩雲竜文大香炉
(参考展示)
永楽和全 金襴手急須
初代大蔵壽楽 色絵葦鷺図急須
九谷陶器会社 染付釉裏紅芭蕉図鉢
九谷寿楽 呉須赤絵花弁紋蓋付鉢