平成27年度(2015)秋期

江沼の赤絵 ~Microcosm of crimson~ 紅の小宇宙

平成27年9月30日(水)~平成28年1月11日(月・祝)

江沼九谷の様式の一つ、赤絵は、再興九谷・吉田屋窯を引き継いだ宮本屋窯の名工・飯田屋八郎右衛門によって集大成されたといわれます。それ故に当地の人々は「江沼の赤絵」を希代の陶工の名をあてて、”飯田屋”あるいは”八郎”と呼ぶ場合もあります。江沼諸窯の陶工たちによって連綿と受け継がれた”八郎”の遺志を、作品を通してご紹介します。また今年(平成27年)4月に亡くなられた、現代赤絵細描の名工の一人、相上芳景氏の作品も展示。九谷焼業界の発展に貢献されたその生涯に敬意を表し追悼します。

初代中村秋塘 赤絵梅に鳥図鉢
浅井一毫 赤絵草花図水注
九谷本窯 赤絵方氏墨譜紋徳利